花街ノスタルジア

新宿の遊里跡にて四半世紀場末の呑み屋を開いていたこともあり、全国津々浦々の花街、遊里跡巡りに填っています。負のイメージからか文化財として残されることもなく、取り壊されて、消えゆく遊里の建物に惹かれます。

新潟県・柏崎

新潟県の遊里跡、柏崎を探索してきました。「全国遊廓案内」では柏崎遊廓は駅より東北へ十五丁、新花町にあると記載されています。約1.5キロ、基本的に街探索は2キロ以内であれば歩く事にしています。
今回は柏崎から歩きましたが、東柏崎駅からの方が近いようです。

明暦の頃には現在の町中心部、西本町街道筋に在ったとされるが、明治四十四年の大火により現在の新花町に移転されたとされる。貸座敷二十軒、娼妓六十人。

↓地図サイトで見ると現新花町の区画に遊里の名残があります。
現在は数軒の旅館と料亭、海からの西風による火災類焼を防ぐ為か、
道幅を広くとっています。

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↓金刀比羅神社(画像中央)の参道のような感じで、
中央に植え込みを配置し両側に道路が在ります。

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↓遊里の方々に信仰されていたのでしょう。
玉垣には寄進された妓楼の屋号が刻まれています。

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↓金刀比羅神社前には新花町と金刀比羅神社に由来する碑があります。
中央の火除け地はそのまま花壇として残ったようです。

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↓碑には1949年に温泉が湧出し、華やかな街の面影を残しています。と記載されています。
所謂石油掘削で出た温泉で、遊廓時代から石油の街として栄えた地に湧き出した温泉。
歓楽温泉街の雰囲気が残ります。

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↓日中は人影も疎ら、夜にはネオンの灯がともるのでしょうか?

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↓アーチを裏側から見てみました。

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↓営業してそうだったり、休業していたりまちまちですね。

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↓区画からちょっと離れた一画の呑み屋街

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2012年6月26日





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新潟県・高田

新潟県の遊里跡、高田を探索してきました。
「全国遊廓案内」高田遊廓は栄町にあり、貸座敷十九軒、娼妓百三十と記載されている。
また、昭和30年発行の「よるの女性街・全国案内版」貸座敷数はそのままに娼妓数が七十三名と若干減っています。現在栄町は住宅街になり面影は殆ど残っていません。

高田駅を挟み東北へ約1キロの場所が栄町、その反対側東南の田端町(現仲町)はかつての花街であり、現在でも老舗料亭、呑み屋が多く点在している。「よるの女性街・全国案内版」では、置屋十三軒に五十名と記載されています。

↓旧下田端町、雁木に通りには呑み屋が多いが、休業中の店舗もあります。

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↓此方の小路は休業中でした。

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↓恐る恐る小路を探索。

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↓風俗営業の鑑札のあるスナック。営業はしていませんでした。

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↓下田端町は肴商売などの特権を与えられており、その問屋を田端問屋と呼ばれていたそうです。

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↓田端界隈商業地図

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↓下田端町町名由来に書かれているとおり、料亭「宇喜世」は百年以上も続く老舗料亭です。
明治の末に陸軍十三師団を誘致し、高官達が三階の座敷から金谷山を望んだといわれています。

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↓国登録有形文化財にも登録されている「宇喜世」、浄興寺大門通りに面した茅葺き門と塀、
ちょっとだけ庭園も覗かせて頂きました。

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岩手県・一戸・二戸

岩手県の遊里跡、一戸北館を探索してきました。
「全国遊廓案内」によると、一戸北館遊廓は東北本線一戸駅で下車すれば東へ約十丁の地点にある遊廓である。駅前から乗合自動車の便があって、上町万代舘前で下車すれば宜しい。

私娼か飯盛女の進化形ともされ、詳しい事は判明していないとも記載されている。
旧奥州街道宿場町からちょっと入った北館、貸座敷四軒、娼妓八人。
映画館も在り、当時の賑わった様子が感じとれます。

↓現在は三セクのいわて銀河鉄道に変わってしまった一戸駅、遊里跡探索も含め町歩きが愉しい。取りあえず万代館を目指し東へ歩いてみました。間口の広いお宅や看板建築も多かった。

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↓廃屋になっている建物。お手入れすればコミュニティセンターにもなりそうですね。
お屋根からは木も生えてしまっているし、前はゴミの集積所になっていた。
往路時は不燃ゴミがあったが、復路は集積されていました。

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↓馬淵川万代橋の袂。以前は旅館か料理屋と思われるお宅があります。

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↓手前左の路地を入った行くと、もう一棟同じような感じのお宅もありました。
窓枠の感じが同じ雰囲気ですね。右側はそのまま河原に出る事が出来ます。

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↓万代橋を渡り、正面にそびえるのが万代舘です。
コピペの情報より此方の情報の方が良いかと思われます。参考にして下さい。

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↓万代舘をはさみ、左方面は旧奥州街道、右方面は遊里の在った北館です。
丁度北館の入口あたり、スナックがあります。

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↓そのお隣にはキャバレーだったのかな? 営業はしていない様子です。
まっすぐ伸びる道は旧街道ですね。

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↓もうちょい歩くとかつてはスナックだったと思われるお宅もありました。
中央部分は看板だったみたい。

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↓北館詰まりは女マークの蔵で〆。遊里とは関係なさそうですが、何となく〆。

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↓一戸商業地図。残念ながら万代舘と北館はエリア外だったようです。

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一戸行きの列車待ち合わせ時間に二戸の町もちょっとだけ探索してみました。
帰宅後遊里跡「福岡遊廓」が二戸で在る事を知りました。貸座敷二軒、娼妓十名。
二戸の旧駅名は北福岡だったのですね。毎度の事ながら情報不足で反省。

↓40分の列車待ち合わせ街探索はかなりスピード探索ですよ。
商業地図見つけて旅館らしき建物を探す。

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↓旅館もありましたが、個人的には鹿角街道からちょっと入った此方のお宅が何となく良い雰囲気でした。袖看板もあるので、料理屋さんみたいです。

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2012年6月27日

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秋田県・男鹿

秋田県の遊里跡、男鹿を探索してきました。
秋田より1時間に1本の男鹿線に揺られ1時間強。男鹿を訪れたのは2度目ですが、
前回は位置ゲーの為の男鹿、街探索はしないでとんぼ返りでした。

↓何度も登場しているあけぼの号で出発です(上野駅13番線ホーム)。
因みに往路のあけぼの号は初めて乗車。
今回は青森までは行かず、秋田で下車しました。
列車の遅れもなく、スムーズに男鹿線乗り換え。

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↓男鹿までは登校時間の高校生に囲まれましたが、
男鹿到着後は閑散とした旧遊里跡朝の風景に変わりました。

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↓駅より山側に伸びる3本の通りには数多くのスナックが点在しますが、
何処も営業をしている様子はありませんでした。

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↓此所がメインストリート「あけぼの通り」なのかな?

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↓手前の建物の入口付近

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↓中心地の十字路辺り

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↓立派な建物なのですが、テナントが入っていないようです。

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↓此方の老舗料理屋も、一瞬にして人が消えてしまったままで廃屋になってしまったようです。
建物のみならず、軽自動車の中にもばんじゅう等がそのまま残っていました。

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↓路地裏の小さな呑み屋さん等々。

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↓あけぼの通りのあけぼのという屋号の食堂

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↓唯一生活感のある呑み屋長屋

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↓此方は駅前、船川港が栄えていた時代(昭和9年)に建てられた「森長旅館」です。
和洋折衷の建物は登録有形文化財に登録されています。外からのみ見学出来ます。

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↓上り秋田行きの列車を1本遅らせ「大龍寺」を拝観。約2時間半男鹿に滞在したことになるが、湿度低く、澄み渡る空が気持ちよい。遠くに霞んで見える山々は岩手県との県境、八幡平だとお寺の方が教えてくれました。また、あけぼの通りの呑み屋街について伺ったところ、私も嫁に来たので(多分住職の奥様)遊廓だった頃の事は分かりませんが、
最近一番賑わっていたのは1980年頃の男鹿石油備蓄基地の建設の頃だったという。
建設に携わる方々が訪れ、お金を落としていったのでしょうね。
お茶ともろこしを頂き、お庭を眺めながら時を過ごしました。

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2012年6月25日

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秋田県・湯瀬温泉

秋田県の遊里跡、湯瀬温泉を探索してきました。
「よるの女性街・全国案内版」にも記載されている湯瀬温泉ですが、現在は華やかなりし面影は殆どありませんでした。好摩から花輪線で1時間20分、山間の風景、米代川の渓谷は素晴らしく泉質もとても良いのですが、2時間に1本と花輪線の時刻表がとても薄いのが難点。まあ、日帰り温浴施設があれば、ゆっくり探索1時間、温泉浸かって1時間という時間の使い方もありますね。

「近くに十和田湖と八幡平の景勝を持つ花輪線の温泉場。芸者五一名で花代一時間二〇〇円、次時から一五〇円、泊まり一八〇〇円。秋田県出身が多く、案外美形揃いのところ。と全国案内版で紹介されています。

↓此の湯瀬温泉駅に降り立ったのは私只1人、2時間後乗車したのも1人でした。

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↓駅前観光案内所も何もありませんので、取りあえず温泉街チェック。
こぢんまりとしている温泉街のようです。これだったら30分もあれば終わりそう。

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↓温泉街への入口

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↓開いている商店は此方ただ一軒のようでした。

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↓廃業したスナックが一軒、屋号通りたそがれています。

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↓街探索は程々に「湯瀬ふれあいセンター」の温泉施設にざぶん。
ロビーには戦前の湯瀬温泉風景写真が展示してありましたので、ちょっくら失敬。

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↓冬の温泉芸者さん達ですね。木造三階建ての旅館が素晴らしい。

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2012年6月27日

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秋田県・大館

秋田県の遊里跡、大館を探索してきました。全国遊廓案内によると大館遊廓の貸座敷数は約七軒、娼妓は四十人とある。2010年探索時ははっきりとした遊廓跡は掴めませんでしたが、帰宅後ネット情報にて大館に料亭街があることを知り再訪です。

↓東大館駅前食堂。レトロな雰囲気を醸し出しています。

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↓東大館駅前から延びる駅前国際通りにはスナックなどの呑み屋が多い。

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↓東大館駅前自体が歓楽飲食店のイメージがある。

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↓大館駅前映画館「御成座」が廃屋のまま残されていました。

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2012年6月再訪。大館駅前の付近観光地図にも記載されている「大館料亭街」ですが、実際は東大館の方が近いですね。前回の探索時は情報も乏しく、一本道を間違えていたようです。
因みに料亭街のある幸町は東大館からは500メートル、大館からだと2.3キロです。

↓大館幸町には数軒の料亭があります。数年前に幹線道路が出来、桜並木と料亭街を分断してしまったようです。

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↓軒を連ねる料亭の中央に桜並木があります。数軒の料亭がありますが、
営業をしていない料亭の方が多いような気もします。

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↓此方のお宅はとても良い雰囲気を残していますね。

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↓お玄関付近と隣り合わせのスナックの入口。

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↓日没間近と逆光、帰路のあけぼの号出発時間&買い出しと時間を気にしながらスピード探索です。

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↓夕日に照らされる料亭が綺麗です。手前は料亭街を分断した幹線道路。

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↓路地裏にも営業をしていない料亭が残っています。

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↓大館駅前の御成座、売物件になっていました。

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↓土地代のみでこの価格。上物映画館はタダで頂けるようですよ。

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↓オマケ/午後7時大館の駅は閑散としていた。駅弁も売り切れ。
探索後大館駅へ向かう途中のスーパーにてあけぼの号用の晩酌セットを購入。
10分遅れであけぼの号が到着しました。3号車だったのであっという間の入線動画でした。
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2010年6月25日・2012年6月27日



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山形県・湯田川温泉

山形県の遊里跡、湯田川温泉を探索してきました。
「全国遊廓案内」によると、散娼制から集娼制になったのは、明治四十二年の大火災以後のこと、貸座敷五軒、娼妓三十五人とある。また、「よるの女性街・全国案内版」では、戦前は幸至楼など五軒の遊廓があったが、現在は全部廃業して旅館になっている。とも記載されています。

山形庄内三名湯のひとつ湯田川温泉、昨年は温海、湯野浜温泉を探索しましたが、殆ど当時の名残を見つけることが出来ませんでした。今回もダメ元探索で一番老舗そうな旅館に宿泊(もしかしたら転業旅館の可能性もある)。宿到着後女将さんに伺ったところ、場所は温泉街の一番奥まった処に「新清楼」が廃屋のまま残っているとの事、「新清楼」は全国遊廓案内にも記載されている妓楼のひとつです。

↓お玄関付近、人がお住まいの気配はありませんでした。かなり朽ち果てています。

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↓新清楼の屋号が残ります。因みに湯田川温泉の五軒の妓楼は「桜花楼」「場照楼」「幸至楼」「藤沢楼」と記載されています。

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↓廃車等の物置場となっています。

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↓新清楼の右側は洋館になっています。和洋折衷の建物だったようです。

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↓洋館部分の窓枠が素敵です。

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↓洋館部分を横から見てみました。

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↓思いの外奥行きもあります。

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↓以前は呑み屋として営業もしていたようです。障子にお品書きが書かれています。

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↓ちょっとだけ失礼してお玄関から中を覗かせて頂きました。
模造差に積まれた茶箱、ヤフオクしていると何かお宝があるのではないかと想像してしまいますね。

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↓近くにもう一棟古い建物が残っていましたが、お住まいのようなので遠望からデジカメ。
女将さんの話だと遊廓案内記載の屋号と一致する建物のようですが、私も嫁に来たので余り詳しくないとの事でした。

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↓商業地図には下の方に「*新館旅館」があります。「清」の文字が消えていますが、
清新館旅館として以前は営業をしていたのでしょう。

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↓温泉会館があります。以前は見番も兼ねていたようにも思われますね。

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↓今回お世話になった「たみや旅館」さん。

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↓源泉掛け流し、24時間入浴可能、部屋食を古き良き温泉旅館の雰囲気を満たしてくれます。
ビジネスプランながら晩酌するので、丁度よい品数。
座るのが苦手なので、窓側の腰掛けに持ってきて頂きました。

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↓翌日お名残惜しく早朝散歩。

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↓湯田川温泉は歓楽色は殆どありません。見た感じだと此のスナックが一軒。
しかしながらこの時期歩いて5分ほどの「ホタルの里」ではホタルが乱舞しているのをみることが出来ました。
星数多い夜空とホタル、都会では見ることの出来ない光景でした。

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オマケ
↓湯田川温泉/廃屋になった旧妓楼「新清楼」です。
コンパクトデジカメ動画ですので見辛いかと思われますが、スライドショーに編集してみました。




2012年6月25日

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