花街ノスタルジア

新宿の遊里跡にて四半世紀場末の呑み屋を開いていたこともあり、全国津々浦々の花街、遊里跡巡りに填っています。負のイメージからか文化財として残されることもなく、取り壊されて、消えゆく遊里の建物に惹かれます。

東京都・鳩の街

東京の遊里跡、鳩の街を探索してきました。
最初に鳩の街を訪れたのは2002年で、浅草から東武電車で三つ目の東向島駅(旧玉ノ井駅)で降り、水戸街道方面へ10分ほど歩くと鳩の街商店街があります。今日ではほとんど目立たない商店街入口、注意して歩かないと通り過ぎてしまいそうな商店街も、戦後は新興のカフェー街として、山の手の男も通ったといわれる戦後派の私娼街。
もともとは罹災した玉の井の業者が玉の井と向島花街の中間にあたる、焼け残った住宅地に目を向け、カフェー風の町並みが整うようになったと言われています。
鳩の街特飲街は昭和33年の売春防止法成立とともになくなりましたが、現在でもところどころに、壁や柱に模造タイルで彩られたかっての娼家が残っています。

さらにここの地名「鳩の街」は洲崎が東陽3丁目、吉原が千束4丁目、玉の井が東向島5丁目と旧地名から新地名に変わっているのにも関わらず、今日でも「鳩の街」という名前を残しているところもいい(住所は東向島1丁目)。
鳩の街を舞台にした映画、永井荷風の「春情鳩の街」より、「渡り鳥いつ帰る」(昭和30年久松静児監督)があります。
09年に火災があり、二軒長屋一棟を含む二棟、一軒の豆タイル建物が消失してしまいました。幸い出火時は無人で、怪我人はいなかったようです。

↓水戸街道からの鳩の街商店街入り口.
つい最近まで「鳩の街商栄会」の大看板が掛かってあったという(2002年)。

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↓メインの商店街は水戸街道より墨堤通りまで続く。
当時の建物の名残は一歩裏路地に入った所に多く残る。

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↓二軒長屋風の建物、モザイクタイルが残る。

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↓外壁はリフォームされているが、入口だったと思われる丸柱が残る。

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↓角店カーブが綺麗なお宅。右側入口と2階の格子窓は当時のままと思われる(旅館桜井)。

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↓のんびりと猫がお昼寝の軒先。

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↓09年の火災後、10年に再訪。二軒長屋一棟を含む二棟が燃えたそうです(10年)。

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↓11年再訪。

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↓旅館桜井

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↑↓どちらが本当の玄関か分かりません。
気になるのが消化器下のガス元栓が切られているように思えます。無人でそろそろ取り壊しかも知れませんね。

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↓勝手口もあります。

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↓昭和30年代の鳩の町。スカイツリー効果でこの町も変わっていくのでしょうか・・・。

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2002年12月22日・2010年1月2日・2011年4月24日・2012年2月17日
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